2009年4月11日土曜日

鶴岡連発&亀井決勝打…原巨人4連勝

「巨人6-5阪神」(10日、東京ドーム)

もう代役とは呼ばせない。巨人・鶴岡がかけた2本のアーチは、いずれも金本の頭上を越え、左翼席の虎党を沈黙させた。勝利に貢献しただけでなく、巨人の底力を示した大活躍。「1試合2発も、巨人でのお立ち台も初めて。最高でしょ」と声を弾ませた。

阿部の不在など一切、感じさせなかった。三回に左中間フェンス直撃の二塁打を放つと、五回一死一、二塁からは、安藤のシュートを左翼席上段に運ぶ逆転3ラン。さらに七回には、ソロでリードを2点に広げた。2試合連続の本塁打と猛打賞、初の2連発。捕手として金本に3連発4打点を許したことは反省したが、自分の4打点で取り返した。

原監督からは「常に準備をして日ごろの野球に取り組む姿勢がね」と絶賛された。ベンチにいる間も阿部の配球を観察し、今回は阿部からもアドバイスをもらい、リードに生かしている。さらに「(プロ)初ヒットも初ホームランも阪神戦」と鶴岡。相性の良さも大事な一戦で発揮した。

この日は7戦目にして6通り目のオーダーが組まれたが、起用された選手が、期待に応える働きを見せるところが最大の強み。今季初めて5番に入った亀井も、六回二死一塁から適時三塁打。「後ろにつなぐことを意識しました」と、指揮官からの信頼を裏切らなかった。

「鶴亀コンビ」の活躍が光り、これで4連勝。昨季激戦を繰り広げた阪神に「守備の部分で、やや上回ったことでこの点数差で勝つことができた」と原監督。ミスの少ない試合運び、伏兵が勝負どころでヒーローになる層の厚み。巨人が伝統の一戦第1ラウンドを制した。

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